適性検査で内田クレペリン検査を転職や就職活動の際に私も2度ほど受けました。
(ドイツの精神医学者であるエミール・クレペリンが発見した作業曲線を元に、日本の内田勇三郎が1920年代~1930年代にかけて開発した性格検査・職業適性検査である。現在は株式会社日本・精神技術研究所が提供している。)
横一列に並んだ17行116列の一桁の足し算を延々と下に書いていく検査である。用紙は横長、上半分と下半分に数列が書いてあり、合図に合わせて各行の数列の隣り合う2つの数の足し算の答えの下1桁を書き込んでいく。1分間経ったら次の行へ進む。
各行回答数字群の最後に計算された数字を前半・後半それぞれ15個ずつ線で結ぶ。健康で性格面・適性面に大きな偏りのない人に典型的に出現する曲線型を「定型曲線」として置いた上で、その定型曲線との類似度やズレ、定型にあてはまらない曲線特徴の現われ方などからその人の性格や適性をみようとするものである。
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一方検査に要する作業の特性上、被験者は最大限の思考回転を長時間持続することが求められるため、相当の負担と苦痛を受けることとなる。
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おすすめ度の平均:   あなたはクレペリンテストを甘く見ていませんか?
判断基準
1. 作業量
一般的には多ければ多いほどいい、作業量を5段階で区分し前半55以上、後半65以上の検査用紙の約半分以上を目指す。この作業量だけでも、知能・処理能力・積極性などの判断ができる。
2. 誤答数
誤答数は少ないにこした事は無い。誤答があまりにも多いと、作業量から減点される。誤答をチェックするのは2行目、10~12行目なので誤答を意識する。
3. 作業曲線の形
定型と非定型に分類されるのだが 定型が正常となる。
定型
1. 前半・後半ともあギザギザ
2. 前半はU字かV字型
3. 後半のほうが前半より量をこなしている。
4. 後半の最初の行が最大作業量をマークしているはずである。
非定型
1. 誤答の多発自己の制御が難しい
2. 大きな落ち込み一時的に放心、思考硬直化が起こる
3. 大きな突出一時的に気持ちが高ぶる
4. はげしい動揺(ギザギザ)情緒不安定
5. 動揺(ギザギザ)の欠如無感動、反発、不熱心な傾向
6. 後半作業量の下落気力の衰弱、疲労回復力の低下
7. 後半初頭のいちじるしい出不足気乗りが遅い
8. 作業量のいちじるしい不足基礎能力が低い
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